William Byrd ウィリアム・バード(1543-1623)
イギリスで活躍し、「音楽の父(Father of Musick)」あるいは 「ブリタニア(イギリス)音楽の父(Brittanicae Musicas Parens)」として イギリス人から敬愛されている後期ルネサンスの作曲家。
 エドワード6世とメアリー1世のテューダー朝の時代、王室礼拝堂の音楽家であった トマス・バードの子供として生まれ、王室礼拝堂少年聖歌隊の一員として トマス・タリスから音楽を学んだとされる。
1563年ロンドン北部にあるリンカン主教座聖堂オルガニスト兼聖歌隊長に赴任、 1572年には王室礼拝堂オルガニストとなり、トマス・タリスと同僚となる。 2人はエリザベス1世の手厚い保護を受けたが、イギリス国教会とカトリックが混在する時代に、 カトリック教徒であったバードは弾圧から逃れるため1570年代ロンドンからハーリントンに移住した。 しかし国教を拒否したカトリック教徒に対する弾圧は1580年から更に強化され、 1585年には国教忌避者リストにバードの名前が記載されたとの記録がある。
バードは、カトリック教徒であると同時に王立礼拝堂楽員であったため、その音楽は国教会のために作曲され、 英語による「グレート・ザーヴィスGreat Service」は、最も優れたイギリス国教会音楽のひとつであるといわれる。
しかしバードの声楽曲の最高傑作は、国教会のイギリスにおいてカトリックの信仰を貫いたバードの信念が 感じられるラテン語の3声、4声、5声のミサ曲であり、ルネサンス音楽全体の中でも傑出した作品とされる。

衣装ギャラリー


Gallery2の衣装は、男声は、黒のスーツに蝶ネクタイ。女声は、黒のスカートに白のブラウス。
そして楽譜カバーには、黒地に十字の印が入っています。
楽譜カバーは、中の楽譜が取り外し可能で再利用まで考慮して衣装係が用意した逸品です。


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